このブログを始めてから、情報発信の重要性、意味を日々痛感している。
いよいよ、ブログの情報発信だけで、一つの事業ができてしまったのである。
何度か御伝えしているパラオの法務省が中心となって展開している柔道活動である。
昨年、パラオのジェニファーさんから相談されたのがきっかけ。何でも他の財団職員に相談したところ、協力できない、とつれない返事だったとか。子供の柔道着であれば、モノがあふれる日本から送る事はそれほど苦労ではない、と思ったので協力する事にした。
指導者も欲しい、とのこと。これは難しいかな、と思いつつこのブログで募集の案内を出した。半年以上経った頃、メールが飛び込んだ。
「関心があります。どのような支援をいただけるのでしょうか?」
「何もできないんです。パラオからの要請を御伝えしただけですから。ただパラオに行けば住む場所を提供いただく可能性はあります。」
きっと、ナアンダ助成金が出る話ではないのか、と諦めてこの話は消えてなくなると思っていた。
5月の事である。パラオのジェニファーさんから、またメールが来た。
「今MRフジワラが来ているわよ。とても助かっている。家のゲストハウスに滞在してもらう予定なの。」
まさかの嬉しいニュースである。以前照会のあった藤原さんは自腹でパラオに行ったのだ。
その後藤原さんからもメールが来た。
「今回行ってみて、パラオの柔道家達は柔道を真剣に取り組んでいることがよくわかりました。夏季ロンドンオリンピックにジェニファーさんが出場します。パラオ柔道界とジェニファーさんのサポートをしていきたいと思います。」
嬉しいニュースであった。
藤原さんにはお会いした事はない。
今回の件をブログで紹介させていただいてよいかお伺いしたところ快諾いただけた。
藤原さんは柔道6段。
全日本実業団柔道大会第3位、西日本実業団柔道大会優勝などの経歴をお持ちだ。
三菱レイヨン株式会社柔道部に在籍され、近畿大学付属福山高等学校柔道部師範として長年に渡る指導経験がおありだ。現在は退職されて沖縄に住まれている、という。
助けてほしいと思うパラオの気持ちと、役に立ちたいという藤原さんの気持ちが繋がった。
私は何もしていない。
ただこのブログを続けていてよかったなあ、と思う瞬間であった。